事業承継コラムvol.2 -後継者の皆さんは今、何を考えていますか?-

寒中お見舞い申し上げます。

この冬は暖冬が続いておりますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

目次

生まれ育ちは変えられない?!

今月のコラム担当は理事長の伊藤眞理子です。

23年間、アクセンチュアを皮切りに外資系コンサルティングファームでディレクターを務めてまいりましたが、

ビジネスにおける私の原点はそこではなく、 小田原にある実家の和菓子店の経営です。

人間、生まれ育ちは変えられない。

うちは、店、工場、家が同じ場所にありましたので、その中で繰り広げられるビジネスの現場(ヒト・モノ・カネ)は生まれた時からずっと見てきました。

事業承継には同じ答えはひとつもない

~ 去年は47名の後継者育成にあたりました ~

そんな自分の経緯を基にここ最近、私は事業承継士として、各地域で後継者塾の講師を務める機会が増えてきました。

去年から、公益財団法人東京都中小企業振興公社の「事業承継塾」、日野市×多摩信用金庫の「日野市次世代リーダー塾『日野塾』」を通じて、

47名の後継者の方々を教えております。

教えるというというよりは、「一緒に悩む」という言葉の方がぴったりかもしれません。

なぜならば、事業承継には同じ答えはひとつもない。そう、唯一無二の世界なのです。

 

私が講師を務める後継者塾では、

「コミュニケーションを考える」

「経営理念を考える」

「ビジネスモデルを考える」

「組織を考える」

「労務管理を考える」

「業務改善とITを考える」

「財務を考える」

「会社法を考える」

という8つのテーマを通じて、各後継者の方々と考え、悩み抜く学びの場です。

 

皆さんはこの8つのテーマで抱える課題はありますか?それとも、ここは強みだと言い切れることはありますか?

そして、こういったことを話し合うことができる人がいますか?

という質問をすると、たいていの後継者は言葉に詰まられるか、

「会社にはいないなあ」とか、 「外部の人には相談しづらいじゃないですか」

等々の返事を返してくることが大半です。

一緒に考えてくれる人をそばに持つこと。それが、後継者の強みのひとつ

そうならないように、まずは右腕、左腕、相談役を自分の脇につけることをおすすめします。

ひとりで考えず、抱えず、皆と課題や問題を分かち合うことが後継者にとっての第一歩だと思います。

 

さあ、令和二年の今年、後継者の皆さんはそこから始めてみませんか?

 

我々は七つの行動指針で動いておりますが、そのキャッチフレーズは「最高のチームをつくる、最高の地域をつくる、最高の笑顔をつくる」

 

我々は事業承継を通じて、皆様をサポートする1年を走り抜きます! 本年もよろしくお願いいたします。

以上

 

理事長 伊藤 眞理子
執筆者
伊藤
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