事業承継コラムvol.1 -人は城、人は石垣、人は堀-

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心配ですよね 社員の反発や退職者の増加

初回ということで、簡単に自己紹介させてください。

人事マンとして100名以上のオーナー企業で、採用やら人事制度の刷新やらを担当しています。

湘南MIRAI承継ではこれらの経験を活かし、重要な経営資源である「人」の課題について皆様と共に考えていきたいと思っています。

この数年で50名以上の中途採用を迎え入れ、同時に十数名の退職者を見守ってきました。

組織の再編にも関わってきましたが、そういった中で経営って「人」なんだなと思い知らされることばっかりです。

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」とは良く言ったもので、この言葉がいつも胸に刺さります。

そしてこの「仇」が、経営者の交代時に顕著にあらわれるケースがあります。

先代社長と共に苦労してきた社員が多い会社は特にそうです。

ネガティブ感情の感染力は強い

後継社長に譲ろうとすると、社員からの

「こんな会社の状況で息子に継がせるの?」

「こんな人に継がせるの?」と社員間で、噂話が繰り広げられる光景が想像できますよね。

社員は、現社長、後継社長の一言一句が気になり耳をそばだてています。

社長の発言内容がすぐに多くの社員に広まることもあります。

特に、今まで身を粉にして働いてきた古参社員は、気が気でなりません。

厄介なのはネガティブな感情の感染力はとても強く、更にネガティブな人を増やしていってしてしまうことです。   

そういう人が増えると、業務のサボタージュ、社員のシラケ、社員の退職が起こります。

社員も不安

社員は、後継者が社長になったとき、自分の重要性を認め続けてもらえるのか?ということで不安がいっぱいです。

その重要性を感じられないと不安になった時に「仇」となって、業務のサボタージュ、シラケ、社員の退職が起こります。

サボタージュは、自分が動かないことで業務が回らないことを見せつけ、自分の重要性を認めさせて地位を守ろうとします。

シラケも退職も似たような心理から起こります。

自分が重要な存在と思われていないので、会社のことも重要だと思わない。

そして頑張ろうと思わない。

これがシラケです。

そのうちの何人かは、会社から裏切られたと感じて退職する人もいるでしょう。  

では、どうしたら

現社長や後継社長はどうしたら良いのでしょうか。

残念ながら、万能薬や打ち出の小槌のようなものはありません。

ですが、重要な戦力が抜けていくことなく、会社を引き継でいくことができます。

制度面の整備、組織作り、社員とのコミュニケーションなど、一緒に準備をしていきましょう。

湘南MIRAI承継
執筆者
People & Culture担当
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